HbA1cだけでは分からない境界型糖尿病を見つけるブドウ糖負荷試験
糖尿病の診断には、
- 血糖値(*空腹時血糖値か随時血糖値)
- HbA1c
の両方の数値が必要です。
血糖値だけではワンショットのデータに過ぎません。そのため、血糖の平均値であるHbA1cと併せて判断します。
(*)空腹時血糖値値とは朝の何も食べてない時の血糖値、随時血糖値とは空腹、食後に関係なく採血した時の血糖値。
糖尿病と診断される基準は、
- 空腹時血糖値…126mg/dl以上
- 随時血糖値…200mg/dl以上
- HbA1c…6.5%以上
初回で、
- 血糖値(空腹時血糖値か随時血糖値のどちらか)とHbA1cの両方がこの数値を満たす→糖尿病と診断
- そうでない場合→3~6か月後に再検査
再検査で、
- 血糖値(空腹時血糖値か随時血糖値のどちらか)とHbA1cの両方がこの数値を満たす→糖尿病と診断
- そうでない場合→ブドウ糖負荷試験を受ける
ブドウ糖負荷試験とは?
ブドウ糖を摂取したのち血糖値がどう変化するかを調べるのがブドウ糖負荷試験です。
正常であればブドウ糖により上昇した血糖値は時間の経過とともに下がっていくため、その下がり具合を調べれば糖代謝が正常に行われているかどうかが分ります。
ブドウ糖負荷試験の意義
ブドウ糖負荷試験は、HbA1cではわからない境界型糖尿病を見つけることができます。
空腹時血糖もHbA1cも正常値で、2時間後血糖値だけが200mg/dl以上であれば、食後高血糖と判定されます。
食後高血糖は境界型糖尿病の人に多く見られます。
そのため、少しでも疑わしければ積極的にブドウ糖負荷試験を受けることをおすすめします。
ブドウ糖負荷試験のやり方
- 空腹時血糖値を測る
- すぐに75gのブドウ糖溶液を飲み干す
- 1時間後の血糖値を調べる
- 2時間後の血糖値を調べる
*摂取後30分後、1時間半後の血糖値も調べる場合もあります。
ブドウ糖負荷試験の判定
2時間後血糖値が、
- 140mg/dl未満なら正常
- 200mg/dl以上なら糖尿病
- 140~200mg/dlなら境界型糖尿病
まとめ
- 空腹時血糖値126mg/dL以上、随時血糖値200以上mg/dL以上、HbA1c6.5%以上を満たせば即糖尿病と診断
- 疑わしい場合、3~6か月後に再測定、及びブドウ糖負荷試験実施
- ブドウ糖負荷試験で2時間後血糖値が140以上mg/dL以上なら糖尿病
- 食後高血糖は糖尿病の初期状態
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