自覚症状なく進行するコワい合併症!HbA1c6.9%未満を目標に血糖コントロールを!
糖尿病で何より怖いのが合併症。最終的には足を切断したり、失明、透析といった事態に追い込まれてしまいます。
自覚症状がないまま進行し、合併症で最後は命にかかわる。糖尿病がサイレントキラーと言われる所以です。これら合併症は、HbA1c6%未満を目指して血糖コントロールをしっかり行えば、予防することができます。
では、糖尿病の3大合併症について、一般的に発症しやすい順に説明します。いずれも発症してしまうと元の生活には戻れず、その後の人生に深刻な影響を及ぼすことがわかります。
1.糖尿病神経障害:5年以内
最も早く発症するといわれているのが、糖尿病神経障害です。
神経には脳や脊髄の中枢神経と、中枢神経から末端へ延びる末梢神経とがあり、糖尿病で悪影響が出るのは末梢神経のほうです。末梢神経には運動神経・知覚神経・自律神経の3大神経があり、各々の代表的な働きは下記の通りです。
- 運動神経:手や足を動かす
- 知覚神経:痛い、熱い、冷たいなどを感じる
- 自律神経:発汗や体温のコントロール
神経障害が起こるとこれらがうまく機能しなくなります。その結果、
- 手足のしびれ
- 知覚の麻痺
- 便秘や下痢
- 立ちくらみ
- 異常な発汗
- 排尿の障害
- 男性機能の衰え
などの自覚症状が表れます。
一見、どこにでもあるような軽い症状から始まりますが、これはHbA1cが高く、高血糖が続くことで末梢神経がダメージを受けるために起こります。
なぜ、HbA1cが高いと抹消神経へ悪影響が出るのか?
その理由は二つあります。
理由1)神経細胞内にソルビトールが蓄積されるから
HbA1cが高い状態、つまり高血糖状態が続くと神経細胞内にソルビトールという物質が蓄積されて浸透圧が高まり、神経細胞が傷ついて神経そのものがダメージを受けます。が近年、このソルビトール蓄積に対抗するお薬キネダックが発売され成果を上げているようです。
理由2)血管が詰まり神経細胞に酸素や栄養が届かなくなるから
高血糖状態が血流の悪さと血管の詰まりを引き起こし、神経細胞にまで血が通わず酸素や栄養分が届かないことも神経にダメージを与える要因です。このほか神経栄養因子や遺伝の問題も影響しているようです。
いずれにせよ高血糖状態がずっと続けば、神経細胞が侵され、神経そのものに障害が起きてしまうのです。
糖尿病の合併症は自覚症状がほとんどな糸いわれていますが、神経障害だけは比較的初期のうちから自覚症状があります。
放置しておくと服の脱ぎ着もできないくらいの痛みになったり、逆に痛みが全くなく、靴擦れに気付かず足の壊疽にまで至ることさえ起きます。こうなると脚を切断しなければならなくなるので、少しでも変だと思ったら迷わず受診してください。
2.糖尿病網膜症:7~8年
神経障害の次に発症するといわれているのが、糖尿病網膜症です。目がかすむという自覚症状が表れることもありますが、気付かぬまま進行してしまう場合もあります。
眼球の裏側には網膜があります。カメラのフィルムの働きをし、物を見る時に重要な役割を果たしている厚さ0.2~0.3mmの膜です。
HbA1cが高く高血糖が続くと高血圧症となり、網膜の毛細血管が詰まったり破れたりしてしまいます。失明に至る可能性があるので、とにかく早めに手をうたなければなりません。
治療は進行を止めるために行うもので、一度失われた視力は元に戻りません。なんと、成人してからに失明する原因のトップとなっています。
3.糖尿病性腎症:10年以上
10年以上経つと起こる可能性が高いといわれているのが、糖尿病性腎症です。
脚のむくみやだるさといった症状が出た場合は、かなり悪化している証拠で、自覚症状はよほど進行するまでほとんどなく、徐々に進行していきます。
HbA1cが高く高血糖が続くと、腎臓の血管がダメージを受けて、ろ過機能が衰えてしまいます。そのままにしておくと最終的には腎不全となり、人工透析を受けなければ生きていけなくなります。
これが原因の透析患者は増え続けており、そのペースは年1万人にものぼるのが現状です。
まとめ
- 糖尿病で恐ろしいのは、3大合併症に代表される合併症を発症すること。一度発症すると回復することはない疾病ばかり
- 糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症はいずれも、HbA1cの値が高いまま維持されることにより発症する
- 糖尿病による合併症のうち、神経障害は比較的初期のうちから自覚症状が出やすい
※イザ!と言う時の血糖値上昇のストッパー(夜のドカ食い専用)
漢方サポニンを試したい方はどうぞ。糖質は「炭水化物ー食物繊維」です。だったら、食物繊維をいっぱい取ればよいという話です。(サプリなのでその効果は保証されていません)