糖尿病などで血糖値が高いと診断されたかたは、そのまま放置せずに自分で管理できるように家庭用の血糖値測定器を持っておくと良いでしょう。
現在、多くのメーカーからさまざまな機種が発売されています。そこで使いやすさや価格などいろいろな点を比較して、ランキング形式で紹介します。
血糖値測定器とは
血糖値測定器とは、血液中のブドウ糖の濃度を測定する装置です。病院へ行かずとも自宅や外出先で血糖値のチェックができます。
使い方は、指先を付属のランセット(穿刺針)で出血させ、その血液をセンサー(試験紙)で吸い取り、本体にセットして測定し、その結果が画面に表示される仕組みです。
※イザ!と言う時の血糖値上昇のストッパー(夜のドカ食い専用)
漢方サポニンを試したい方はどうぞ。糖質は「炭水化物ー食物繊維」です。だったら、食物繊維をいっぱい取ればよいという話です。(サプリなのでその効果は保証されていません)
血糖値測定器を選ぶ7つのポイント
- 採血の痛みが最小限
- メモリー容量の大きさ
- 測定時間の速さ
- 測定画面が見やすい
- 測定方法の新しさ
- 持ち運びに便利な大きさ
- 価格の安さ
穿刺針は痛点を刺激しないよう針先が三面にカットされた、できるだけ細いものを選びましょう。28G、30Gといった数字の大きいものほど細いです。
採血は血糖値の変化が現れやすい毛細血管の集まる指先で行いますが、痛みを感じにくい手のひらや腕などで採れるのもあります。
しかし測定の精度は落ちるようです。また皮膚が厚いため針が刺さりにくく、失敗して試験紙を無駄にすることもあります。やはり指先で、細い針で採るのがベスト。少ない採血量でも測定できる機種を選びましょう。
ほとんどの測定器にデジタル機能搭載。結果はすべて本体のメモリー(記憶)機能に保存されます。
この容量が大きいほどデータが大量に保存できるため、血糖値の変化が詳しくわかります。パソコンにつなげればグラフ化もできて血糖管理のモチベーションもアップ。そこまで必要なければ容量が小さいもので大丈夫です。
日に何度も測るなら、イライラしないためにも測定時間の短いものを。最短で4秒、長くても15秒程度で結果が出ます。
老眼でも見やすいよう大きくはっきりとした表示のものを選びましょう。
最新の電極法を採用したものがよいでしょう。従来の方法では試験紙の色の変化で血糖値を測りましたが、電極法では電気の流れる量で血糖値を測るため、精度の高い結果が出ます。
外出先にも携行できるコンパクトな手のひらサイズが便利。さらにリチウム電池を使ったものなら20g~50gと軽量でおすすめです。
測定器は血糖を測る本体と、穿刺針など1回ごとに使い捨ての消耗品とでできています。本体の価格は約4000円弱から高いもので2万円ほど。測定するだけなら安く、機能が付くほど高くなります。
消耗品は1回につき100円~150円。測定回数が多いほどランニングコストがかかるので、たとえば回数を優先したらその分本体価格は抑えめにするなど自分に合った折り合いのつけかたを見つけて。
初めて使う!血糖値測定器のおすすめガチ徹底比較ランキング12選
1位、フリースタイル フリーダムライト 本体(9000円前後)
- 検体量:0.3μL
- 採血部位:指先・手のひら以外も可
- メモリー容量:400回分
- 測定時間:4秒
- 測定画面:有機EL液晶
- 測定方法:酵素電極法(クーロメトリー法)
- サイズ:5.1×8.4㎝
- 重さ:約45g
- メーカー:アボットジャパン、ニプロ
とにかく!痛みを少なくする条件がそろった人気の機種
「フリースタイル フリーダムライト」はアメリカのアボット社で製造され、国内ではニプロ、およびアボットジャパンから販売されている痛みが少ない血糖値測定器です。
その秘密が、世界で一番少ない採血量。僅か0.3μl (マイクロリッター)の血液で測定が可能です。しかも、最も細い30Gとその次に細い28Gが使えるうえ、穿刺の深さも0.5mmと非常に浅いです。
採血量が少なすぎて測定不可能な時は、同じセンサーに60 秒以内にもう一度つけられるため、センサーをムダにすることがありません。指先以外の手のひらや前腕部、大腿部などからの痛みの少ない部位でも採血可能です。
また日に4回のお知らせアラーム設定ができるため、食後の血糖値の測り忘れを防いでくれます。
出典:ニプロ
使った感想・口コミ
- 針の入る深さが4段階に切り替え可能。メモリ1では無痛だが採血できず。メモリ2で指先が軽くはじかれる程度の感覚で採血でき、測定可能。
- 血糖測定器としてとても優秀。ただしセンサーやランセットといった消耗品がスターターセットには10日間分くらいしかない。別売りを求めたほうが良い。
- 持ち運びにとても便利。外出先でも使える。
2位、アキュチェックモバイル 本体(18,900円)
- 検体量:0.6μL
- 採血部位:指先・手のひら
- メモリー容量:500回分
- 測定時間:5秒
- 測定画面:有機EL液晶
- 測定方法:酵素比色法
- サイズ:12.1×6.3㎝
- 重さ:約129g
- メーカー:ロシュDC
操作のラクな一体型で初心者でも楽々。センサーのムダも省ける機種
慣れないうちはセンサーの付け替えを失敗することが多く、そのたびに120円くらいがムダになります。そこで、おススメしたいのが操作のラクなアキュチェックモバイルです。
測定器、穿刺器具、50回分の試験紙(センサー)が全て一体化。測定に伴う操作が自動的になされるので、手作業で試験紙を取り替える必要がありません。使用後の試験紙もカセット内に自動収納され、手に触れることなく廃棄できます。
※使った感想・口コミ
- 穿刺針も6回分が装填されているので本体に合体させればいちいち針を交換しなくても6回は使えてとても便利。
- 表示が日本仕様のmg/lではなく、ヨーロッパ仕様のmmol/l(ミリモル)。表示の切り替え機能はないので、mmol/lに18を掛けてmg/lに変換しなくてはならない。電卓必要。
3位、ワンタッチベリオビュー 本体(3,800円)
- 検体量:0.4μL
- 採血部位:指先・手のひら
- メモリー容量:150回分
- 測定時間:5秒
- 測定画面:カラー画面・日本語表示
- 測定方法:FAD-GDH酵素電極法
- サイズ:12.0×5.1㎝
- 重さ:約129g
- メーカー:ジョンソン・エンド・ジョンソン
安くて手軽に操作できる、測定結果も見やすい機種
余計な機能がない分手頃な価格がうれしい、測定結果も5段階カラー表示で見やすいの特徴です。夜間でもセンサーが挿入しやすいように手元を照らせるライトが付いています。ただメモリー容量が少ないためそれほど使う頻度が高くない方におススメです。
※使った感想・口コミ
- 余計な機能がない分、手頃な価格がうれしい
- 病院で使われていた機種なので購入
- 右側面のゴムを開けるとスイッチが隠れている。これでいろいろ設定できる
- 吸い込み口以外に血液がつくと失敗となるため、慣れないとセンサーをムダにしやすい
4位、ニプロケアファストC 本体(9500円前後)
- 検体量:0.5μL
- 採血部位:指先・手のひら
- メモリー容量:500回分
- 測定時間:5秒
- 測定画面:カラー表示
- 測定方法:酵素電極法
- サイズ:9.7×4.5㎝
- 重さ:約52g
- メーカー:ニプロ
初めての測定でも迷わない、カンタンで扱いやすい機種
2インチフルカラー液晶の大きな画面で、測定結果が見やすいです。500回分のメモリーが出来るうえ、食前、食後の測定結果がマークで見分けられ、食後2時間を忘れないようアラーム設定もできます。さらに、音声ガイドがあるなども、慣れないうちの測定の失敗を防げます。
※使った感想・口コミ
- 5秒で表示される
- 音声ガイドがついているので始めての人や慣れない人でも安心。
- 食後2時間を忘れないようにアラーム設定もできる。
- 使いやすくメモリーも充実。一目瞭然に血糖値の状態がわかる。
5位、アセンシアブリーズ2 本体(14,580円)
- 検体量:1.0μL
- 採血部位:指先のみ
- メモリー容量:420回分
- 測定時間:5秒
- 測定画面:液晶表示
- 測定方法:酵素電極法
- サイズ:11.0×6.6㎝
- 重さ:約100g
- メーカー:バイエル薬品
ディスク型センサーの一体型で使いやすい機種
10回分のセンサーセットを本体にセットして、引いて押すだけで直ぐに測定できるカンタン操作です。センサーも一回分づつしっかり封入されており、測定後は触らずに排出できるので衛生面でも安心。
さらに、慣れない方にも安心なようにセンサーに直ぐ血液をつけなくても10分間待機可能な機能がついています。初めての測定で、穿刺針で出血させるのをためらうようなときに使うとよいでしょう。
※使った感想・口コミ
- 非常に使いやすい。満足
- ブリーズ2になってから反応が早くなった
- 他社製品よりコスパが良い
6位、プレシジョンエクシード 本体(11,000~12,000円)
- 検体量:0.6μL
- 採血部位:指先・手のひら
- メモリー容量:450回分
- 測定時間:5秒
- 測定画面:液晶表示
- 測定方法:酵素電極法
- サイズ:7.5×4.3~5.3㎝
- 重さ:約40~46g
- メーカー:アボットジャパン
過去の血糖の平均値を自動で算出してくれる機種
血糖値管理で大切なのが過去1~2ヶ月の血糖平均値であるHbA1c。プレシジョンエクシードなら1週間~1ヶ月分の血糖値の平均を計算してくれるので糖尿病の予防にも役立ちます。また、血液が不足しているときには測定を開始しないのでセンサーのムダも省けます。
その他にも、夜間でも見やすいバックライト機能あり。ケトン体も測定可です。
ケトン体はブドウ糖を体のエネルギーとして使えないと血液中に増えるため、糖代謝の状態が分かる物質です。
※使った感想・口コミ
- ケトン体の測定は糖尿病患者には助かる
- 液晶文字が大きいので見やすい
- 手になじむので扱いやすい
7位、トゥルーピコ 本体(3780円)
- 検体量:0.5μL
- 採血部位:指先のみ
- メモリー容量:99回分
- 測定時間:4秒
- 測定画面:液晶表示
- 測定方法:酵素電極法(GDH-FAD)
- サイズ:4.3×3.7㎝
- 重さ:約17g
- メーカー:ニプロ
価格が安いうえ、手軽にどこでも測定できる機種
世界最小サイズでコンパクトで軽い。バックに入れておけば外出先でも人目をはばからずに測定できる優れもの。価格も安いうえに測定時間も速いです。ただ、メモリー容量があまりないため糖尿病などでガッツリ血糖値を管理したい方には不向きです。
また注意したいのがアメリカ製のTRUEpicoは測定法がGDH-PQQである点。日本製のGDH-FADとは異なりブドウ糖以外の糖の影響を受けるため、低血糖であるにも関わらず思わぬ高値で表示されることがあります。
8位、グルテストNeoアルファ 本体(6,000~8,000円)
- 検体量:0.6μL
- 採血部位:指先のみ
- メモリー容量:450回分
- 測定時間:5.5秒
- 測定画面:TFTカラーディスプレイ
- 測定方法:酵素電極法(FAD-GDH)
- サイズ:4.1×8.4㎝
- 重さ:約75g
- メーカー:三和化学研究所
カンタンなPC接続で、しっかりと血糖値を管理できる機種
専用ソフトウェアを使用すればBluetoothにより測定結果をカンタンにPCに取り込めます。
また測定したタイミングをその結果に付加できるため、食事を始めてから食後2時間に至るまでの血糖値上昇のようすを知ることができます。空腹時間が続いたり、夜間に炭水化物をとったりと低値や高値の原因を測定結果に付加できるのも便利です。
9位、メディセーフフィットスマイル 本体(10,200円~10,500円)
- 検体量:0.8μL
- 採血部位:指先のみ
- メモリー容量:500回分
- 測定時間:9秒
- 測定画面:カラー画面表示
- 測定方法:酵素比色法
- サイズ:4.8×10.5㎝
- 重さ:約80g
- メーカー:テルモ
食後の血糖値をマーキングして、楽に管理できる機種
糖尿病などの指標となるHbA1cを下げるには日々の食後血糖値の管理がポイントになります。それをボタン一つでマーキングできます。また食後アラームが付いているため測定のし忘れも防げます。
また一ヶ月の平均値も自動記憶で簡単に確認できるうえ、血糖値レベルの5段階表示と音声ガイドにより初めての方でも分かりやすいです。
10位、アキュチェックアビバナノ 本体(5,400円)
- 検体量:0.6μL
- 採血部位:指先・手のひら
- メモリー容量:500回分
- 測定時間:5秒
- 測定画面:液晶表示
- 測定方法:酵素電極法
- サイズ:4.3×6.9㎝
- 重さ:約40g
- メーカー:ロシュDC
血液点着がしやすく、コンパクトなのにメモリー容量が大きい機種
初めてでも楽なようにセンサー試験紙を大きくして、血液の点着部分も色で識別できます。また機能面でもメモリー記憶容量が大きく、測定結果に食前・食後マークを付けられるため血糖値を管理するのに便利。
しかも40gの軽量でとてもコンパクトなうえ、夜間でも楽々と測定できるバックライト機能も付いています。
11位、メディセーフミニ 本体(約10,000円)
- 検体量:1.2μL
- 採血部位:指先のみ
- メモリー容量:150回分
- 測定時間:10秒
- 測定画面:有機EL液晶、カラー画面・日本語表示
- 測定方法:酵素電極法、酵素比色法
- サイズ:4.0×10.8㎝
- 重さ:約45g
- メーカー:テルモ
ペン型で測定しやすく、穿刺の手間もかからない機種
穿刺針がペン型(ファインタッチ)で持ちやすいため、採血量の割には痛みを感じさせません。また血液が自動で吸引されて、そのまま測定できるのでボタン操作の手間がかかりません。測定用チップもカセット式で操作も簡単です。軽量でバックなどにすっきり入るので持ち運びにも便利です。
12位、フォラケアグラフィック 本体(15,000円)
- 検体量:0.7μL
- 採血部位:指先・手のひら
- メモリー容量:400回分
- 測定時間:7秒
- 測定画面:液晶表示
- 測定方法:酵素電極法
- サイズ:5.9×8.4㎝
- 重さ:約46g
- メーカー:日本光電
血糖値の変遷が、移動平均グラフで良く分かる機種
食前・食後に分けた7日間、14日間の平均値を、折れ線グラフで表示できます。またアラーム機能も付いているので測り忘れを防げるので安心です。
番外編、アボットジャパン「KETTO」(15,000円前後)
針を刺さない完全無痛の測定器もアボットから出ています。採血をせず、指先を挟むだけです。それがアボットジャパンの「KETTO」。穿刺針など消耗品を買う必要がなく、測定に伴う負担が他機種に比べ圧倒的に少ないのが特徴です。
※ご注意:KETTOは健康管理の目安として使うだけで、血糖値測定機器として正式に認められているわけではありません。(2017年5月5日現在)